嬉しい涙

卒園式がやってきます

卒園の歌を子供達が歌います

彼らの元気な歌声が なんだか切なく心に響く

嬉しいような 寂しいような

いろんな思い出振り返り

涙がポロリとこぼれます

『先生、なんで泣いてるの?』

子供達は不思議そう

『大人ってさ、嬉しくなって心がいっぱいになった時、涙が流れてくるんだよ。』

やんちゃ坊主が手を上げて ゆっくり 思い出すように話し出す

『僕のママも、僕が生まれた時、いっぱい泣いたって言ってた。

僕に会えたのが嬉しくて いっぱい いっぱい泣いたって。』

そんなママの姿を思い浮かべ 君の目にも涙が溜まる

言葉にできない ママとパパの愛

子供達 しっかりと感じています

これからも 愛し、愛され、幸せになれ 

 

泥道をゆく

雨上がり

森の泥道を子供達は歩きます

長い木の棒 引きずりながら

一人、また一人と 一緒に運ぶ仲間が増えて生きます

泥々の道 歩きにくい道 

重たい棒 持ちにくい棒

わざわざ やりにくい事をやりたがる子供達

それが『挑戦』って事なのかもしれない

便利な世の中 やらなくてもいい事たくさんあります

その中で『やってみたい』を見つけ出す力

自分たちの『挑戦』に挑める毎日

『挑戦』できる子供達

これからの人生 面白くなるよ きっと

 

 

寄り道していこう

日本へ帰国した家族からお手紙が届き お手紙の中でお母さんはこう言います

『お母さんになってすぐの頃の私は、できればしなくていい苦労は我が子にはさせたくないし、

寄り道はさせたくないと思っていました。でも、今は違います。聖マタイ幼稚園に通い、我が子だけでなく、母親としても成長した自分がいます。

今の私は、できるだけ、我が子に寄り道をしながら人生を歩んで欲しいと思います。

親は、どんな時も我が子を信じて待ってあげる。ただそれだけ。

ありのままの我が子を受け止めてあげる事。シンプルだけど大切な事を聖マタイで教わりました。

聖マタイ幼稚園は、今の時代の流れとは逆行している園かもしれません。

でも、聖マタイでゆっくりと穏やかな優しい時間の中で育った子供達は、しっかりと心の根っこが育っています。

聖マタイで育った子供達はめまぐるしい今の時代の変化にも上手に対応しながら乗り越えていく強さを持っているのではないのでしょうか。

シカゴから遠く離れた日本にいますが、聖マタイ幼稚園は私たち親子にとって目を閉じて心の中で何度も戻りたくなる大切な場所です。

通った二年が本当に愛おしい時間です。』

遠く離れていますが 今でも一緒に子育てしている気分です

外は雨が降っています  

強い風もふいています

 

暖かい 部屋の中 小さなお話を添えて

子供達と織物をおりました

 

”まあるい まあるい おつきさま

一緒に 仲良く遊びましょう

一緒に ダンスを踊りましょう

可愛い うさぎがやってきて

上へ下へ 上へ下へ

ぴょん ぴょん ぴょん ぴょん 飛び回ります

踊った うさぎの後からは

綺麗な虹色の影がついてきます”

 

ゆっくり お話しながら 織り込んでいきます

 

糸が短くなるたびに

『先生、ウサギが小さくなった。。。』

『今度は何色うさぎにしようかな。。。』

 

上。。。下。。。上。。。下。。。

 

子供達の心も弾みます

ろうそく作り

蜜蝋の甘い香りが溢れます

急がず ゆっくりと芯をおろし 芯を上げ 少しずつ形になっていく

子供達もゆっくりと その過程を見ています

ろうそく全部 形や太さも違うけど 一本 一本が美しく暖かい

2017年 ゆっくりと 子供達の成長見つめていきたいです

アコーディオン

懐かしい レトロな音が 子供達には新鮮で

ふと立ち止まり 寄ってくる

『先生、これなあに?』

『アコーディオンって言うんだよ。こっちのボタン押してごらん』

小さな指がボタンを触ると

懐かしい音が聞こえてくる

『ぴーぴーぴー。。。』曲じゃないけど

なんだかすごく可愛い音で

先生が笑い 子供が笑う

大人も子供達も楽しそう

大人が子供を輝かせ、子供が大人の心を温める

優しい音と時間が流れます

10月の空

『ママ、行かないで』と呟くあなた

『こっちにおいで』ママの声

ママがあなたを抱きしめて 

あなたもママを抱きしめる 

どんな言葉よりも強く 優しく 暖かい

あの時 二人が二人を必要とし

二人が二人で強くなった

今日も一日 いい日です

 

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こころ

小さなこども達 でも 大きくなろうとしている子ども達

 

『心が強いってどんな事?』子ども達に問いかける

 

『待ってるね。って言ってあげる事』

『ぎゅーとしてあげる事』

『お友達に優しくしてあげる事』

『助けてあげる事』

 

子ども達 一人一人の答えや感じ方があると思う

 

頭でわかっていても とっさに出来ない時もある

頭でわかっていても 優しく出来ない時もある

頭でわかっていても 待てない時だってある

頭でわかっていても その状況に気づかない時だってある

頭でわかっていても....いろいろあるんです

 

優しさって 我慢する事

優しさって 待つ事

優しさって 気づく事

優しさって 聞いてあげる事

優しさって 教えてあげる事

優しさって 優しくしてもらって嬉しい事

優しさって お友達を守ってあげる事

 

子ども達 少しずつ 大きくなっているから いろんな事に気づきはじめる

 

お友達の 今まで 何とも思わなかった言葉に 立ち止まり 傷つき

お友達の 今まで 何とも思わなかった言葉が 嬉しく 暖かかったりする

 

優しさを教えていくって難しい 

でも 感じる事は出来るから

沢山 沢山 子ども達に感じさせてあげたい

 

ケンカもするし 言い合いにもなる

強い言葉も ちくちく言葉も時には聞こえる

気づかずに お友達の心を傷つける時もある

重たい空気が流れたり

息をする度に 心がキュっと締め付けられそう...

 

でも 大丈夫 

君達は愛されているから 

大きくなれる 強くなれる

 

嬉しい、楽しい、悔しい、寂しい...

いろんな気持を感じ 受け止めて進む事

 

それが 生きる事

 

うわぁ...子ども達...すごい事 学んでいます

 

森で

photo: Yukako.K

photo: Yukako.K

森を皆で歩いていると...『おぉ〜!橋だ!木の橋だ!』子ども達は超興奮状態...

その声を聞きながら 子ども達が大体何を考えているのかわかります...笑

『すごいねぇ!』っと言いながら素通りしようとしたら...

子ども達はあっと言う間に『木の橋』を調査中

『強いよこの木。折れないと思う。向こうまでいけるよ!』根っこを けっとばしながら子どもは言います

確かに木のみきは太くて丈夫そう...っが、川幅は結構広く 

向こう岸がいつもより なんとなく遠くにみえる...

『いっちゃうの?』私が聞くと『僕が最初に行く!』(えぇ!本当にいっちゃう?度胸あるじゃん!)

最近雨が降っておらず、水かさは浅いものの...

一度出発すると、引き返すのは難しいよ。大丈夫?

『大丈夫!』 子ども達は真剣です。

無言のスタッフも(先生!いってらしゃい!)と笑いながら私と子ども達を見ています 

ヒョコ ヒョコ 子ども達は前に進みます。

その後を私が ヒョコ ヒョコ ついて行きます。

バランスをとりながら、進む場所を確認しながら 

子ども達は進みます 

後ろからは『がんばれ〜』の声 

丸太の上の子ども達はその声も聞こえません 

子ども達の顔から笑顔が消えて 周りの景色も見えません

ただ真っ直ぐに ゆっくりと 進む事だけに集中しています

小さな彼らの背中を追いかけながら 胸が熱くなります

子ども達 森で大きくなりました

森で たくましくなりました 

子ども達 最高です

 

雨と傘と子ども達

教会からの帰り道

小雨がさらさらふりました

『僕、傘持ってるよ。皆入って!入って!一緒に歩こう!』

傘の下はぎゅうぎゅうで みんなぶつかり合いながら小股でちょろちょろ歩いてる 

肩も半分濡れてるし 背中もしっとりぬれています

『ほら!しっかり前むいて歩いて!危ないよ!やめなさい!』って注意しようという気は全くないです 

濡れてても、一人一人が貸してくれてた子の優しさ感じ 

ちょっとずつ前に進んでいってもいいと思う

真っ直ぐ早く歩けなくても 

皆で優しさ感じ合いながら、仲間の絆確かめ合いながら 

ゆっくり不器用に歩いている方が嬉しい時だってあるんだよね 

みんな とっても 嬉しそうだったね

いつからか君達は一人ずつ この傘から出て行き 

一人で傘を持って歩く事になる その時 ちょっと寂しくならないかなぁ..って先生が少し切なくなる

そんな時、また誰かと一緒に 相合い傘できたらいいね