幼稚園での、ある日の出来事です。
みんなが腰掛ける椅子や、毎日使うスタンド。
元気いっぱい遊んでいるうちに、だんだんとネジがゆるんでしまうことがあります。
そんな時、私は子どもたちの前で直すようにしています。
「壊れた」で終わらせるのではなく、
その先へつながる経験にしてほしい、そんな思いがあるからです。
私がネジを回し始めると、
「先生、何してるの?」と、子どもたちが自然と集まってきます。
「グラグラして取れちゃったから、直しているんだよ。」
私の手元を、じっと見つめる子どもたち。
「やってみる?」と声をかけると、
「うん!」と、ねじ回しを手に取ります。
真剣に、注意深くネジを回す子どもたち。
その瞳は、とても輝いています。
「直ったよ!」
子供の瞳が光ります。
何かを直せたこと。
「できた!」という実感。
何気ない小さなお仕事が、子どもたちに自信を与えてくれます。
「ありがとう。助かったよ。」
嬉しそうに走って遊びに戻っていく彼らの後ろ姿が誇らしく、
また少し大きくなったように見えます。
その感覚と自信が、心の成長へとつながっていくのだと思います。
机を拭くこと。
お皿を洗うこと。
タオルをたたむこと…
愛に溢れた環境の中、日々の小さな経験の積み重ねが、
子どもたちの「生きる力」を、温かく育ててくれていると感じています。
これからの彼らの心の成長がとても楽しみです。


