アコーディオン

懐かしい レトロな音が 子供達には新鮮で

ふと立ち止まり 寄ってくる

『先生、これなあに?』

『アコーディオンって言うんだよ。こっちのボタン押してごらん』

小さな指がボタンを触ると

懐かしい音が聞こえてくる

『ぴーぴーぴー。。。』曲じゃないけど

なんだかすごく可愛い音で

先生が笑い 子供が笑う

大人も子供達も楽しそう

大人が子供を輝かせ、子供が大人の心を温める

優しい音と時間が流れます

10月の空

『ママ、行かないで』と呟くあなた

『こっちにおいで』ママの声

ママがあなたを抱きしめて 

あなたもママを抱きしめる 

どんな言葉よりも強く 優しく 暖かい

あの時 二人が二人を必要とし

二人が二人で強くなった

今日も一日 いい日です

 

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こころ

小さなこども達 でも 大きくなろうとしている子ども達

 

『心が強いってどんな事?』子ども達に問いかける

 

『待ってるね。って言ってあげる事』

『ぎゅーとしてあげる事』

『お友達に優しくしてあげる事』

『助けてあげる事』

 

子ども達 一人一人の答えや感じ方があると思う

 

頭でわかっていても とっさに出来ない時もある

頭でわかっていても 優しく出来ない時もある

頭でわかっていても 待てない時だってある

頭でわかっていても その状況に気づかない時だってある

頭でわかっていても....いろいろあるんです

 

優しさって 我慢する事

優しさって 待つ事

優しさって 気づく事

優しさって 聞いてあげる事

優しさって 教えてあげる事

優しさって 優しくしてもらって嬉しい事

優しさって お友達を守ってあげる事

 

子ども達 少しずつ 大きくなっているから いろんな事に気づきはじめる

 

お友達の 今まで 何とも思わなかった言葉に 立ち止まり 傷つき

お友達の 今まで 何とも思わなかった言葉が 嬉しく 暖かかったりする

 

優しさを教えていくって難しい 

でも 感じる事は出来るから

沢山 沢山 子ども達に感じさせてあげたい

 

ケンカもするし 言い合いにもなる

強い言葉も ちくちく言葉も時には聞こえる

気づかずに お友達の心を傷つける時もある

重たい空気が流れたり

息をする度に 心がキュっと締め付けられそう...

 

でも 大丈夫 

君達は愛されているから 

大きくなれる 強くなれる

 

嬉しい、楽しい、悔しい、寂しい...

いろんな気持を感じ 受け止めて進む事

 

それが 生きる事

 

うわぁ...子ども達...すごい事 学んでいます

 

森で

photo: Yukako.K

photo: Yukako.K

森を皆で歩いていると...『おぉ〜!橋だ!木の橋だ!』子ども達は超興奮状態...

その声を聞きながら 子ども達が大体何を考えているのかわかります...笑

『すごいねぇ!』っと言いながら素通りしようとしたら...

子ども達はあっと言う間に『木の橋』を調査中

『強いよこの木。折れないと思う。向こうまでいけるよ!』根っこを けっとばしながら子どもは言います

確かに木のみきは太くて丈夫そう...っが、川幅は結構広く 

向こう岸がいつもより なんとなく遠くにみえる...

『いっちゃうの?』私が聞くと『僕が最初に行く!』(えぇ!本当にいっちゃう?度胸あるじゃん!)

最近雨が降っておらず、水かさは浅いものの...

一度出発すると、引き返すのは難しいよ。大丈夫?

『大丈夫!』 子ども達は真剣です。

無言のスタッフも(先生!いってらしゃい!)と笑いながら私と子ども達を見ています 

ヒョコ ヒョコ 子ども達は前に進みます。

その後を私が ヒョコ ヒョコ ついて行きます。

バランスをとりながら、進む場所を確認しながら 

子ども達は進みます 

後ろからは『がんばれ〜』の声 

丸太の上の子ども達はその声も聞こえません 

子ども達の顔から笑顔が消えて 周りの景色も見えません

ただ真っ直ぐに ゆっくりと 進む事だけに集中しています

小さな彼らの背中を追いかけながら 胸が熱くなります

子ども達 森で大きくなりました

森で たくましくなりました 

子ども達 最高です

 

雨と傘と子ども達

教会からの帰り道

小雨がさらさらふりました

『僕、傘持ってるよ。皆入って!入って!一緒に歩こう!』

傘の下はぎゅうぎゅうで みんなぶつかり合いながら小股でちょろちょろ歩いてる 

肩も半分濡れてるし 背中もしっとりぬれています

『ほら!しっかり前むいて歩いて!危ないよ!やめなさい!』って注意しようという気は全くないです 

濡れてても、一人一人が貸してくれてた子の優しさ感じ 

ちょっとずつ前に進んでいってもいいと思う

真っ直ぐ早く歩けなくても 

皆で優しさ感じ合いながら、仲間の絆確かめ合いながら 

ゆっくり不器用に歩いている方が嬉しい時だってあるんだよね 

みんな とっても 嬉しそうだったね

いつからか君達は一人ずつ この傘から出て行き 

一人で傘を持って歩く事になる その時 ちょっと寂しくならないかなぁ..って先生が少し切なくなる

そんな時、また誰かと一緒に 相合い傘できたらいいね

 

 

雨の森

森に雨がふりました

優しい音の雨でした

君は 雨と一緒に歌います  

君の登る木の下で 君の歌を聴きました 

心地いい時間が流れます

いつからだろう...大人が雨と一緒に歌わなくなったのは... 

子ども達 とても いい時間を過ごしています

 

君を待っててくれる人がいる

春の風は 森の氷を溶かし

水となり 泥となり

ぬかるみの中を 子ども達は歩きました

 

ブーツにくっつく泥は重く

子ども達 歩き疲れていました

帰りの道は 特に疲れました

 

帰り道 君は最後になりました

何度も座りながら 何度も止まりながら

ゆっくり 君は進みます

 

野原の向こう お友達は既に着替えて

おやつの準備をしています

 

『ほら、お母さんいるよ。見える?』

君がふっと顔をあげます

『どこ?見えない...』

君は顔を傾けて ママの姿を探します

 

君はママに向かって歩いていきます

ママも君に向かって歩いてきます

 

『お母さん、どこ?...お母さん、どこ?...』

つぶやきながら 君はゆっくり 歩きます

 

『お母さん、いた〜!』

君がお母さん向かって走り出します

 

今日の森で 一番早いスピードで

お母さん向かって 駆けていきます

 

『おかあさん!』

 

『おかえり』

 

どんなに遠くて 君が見えなくても

どんなに疲れてて 君が立ち止まって なかなか帰ってこなくても

 

君の事を待っててくれる人がいる

 

君達は愛されながら育っています

 

『君達は愛されている』言葉では表現できないこの気持

幼い子ども達の心に沢山感じて欲しいです

子どものケンカ

二人の大きな声がする

二人の泣いてる声がする

『勝手に取った!』『使ってなかったじゃん!』

二人の間の黄色いミニカー 寂しそうに置かれています

二人の声がぶつかります 

二人の心もぶつかります 

欲しくてたまらない黄色いミニカー 

二人は意見を言い合います 

心痛くて涙が出ます 

二人のお話終った頃

『僕、もう欲しくない』と言いました 

『僕も、もういらない』と二人そろっていいました 

黄色いミニカーだけが残され 二人はその場を去っていきます 

泣き叫び 叩き合い 『僕の!僕の!』って涙流して訴えた 

あんなの欲しかったミニカーだったのにね... 

もっと大切な事に、君達は気づいたのかもね...

ケンカを通して大切な事に気づかせてくれたお友達に感謝だね

感動の瞬間

まわったよ! 君の投げた こまが回る

君の瞳は こまを見つめて動かない

小さな心が感じる感動 大切にしていきたい

感動できる出来事って 一瞬で過ぎてしまう 

雪が降る瞬間だったり 小さなろうそくの光だったり 

小さなこどものふとした優しさに心温かくなったり 

感動できる瞬間はあっと言う間に過ぎていっちゃうから その一瞬を大切にしていきたい

『それ、大事な事なんだよ。』って言葉ではなく 心で感じてほしい 

感動や驚きって人の心をぐぐっと大きくしてくれる 

君の心ぐぐっと大きくなってるね

 

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