子どもの心

一生懸命作ったおうち

お友達が誤って壊してしまいました

いつも強くて 笑顔のあなたが 涙を流して泣きました 

幼稚園で流す 初めての涙 

皆がみる 君の初めての涙

『一生懸命作ったのに...明日も続きをやろうと思ったのに...』

壊してしまったお友達も 申し訳なさそうに あなたの涙を見ています

『ごめんね。わざとじゃなかったんだよ。ごめんね。知らなかったんだよ...』

あなたは泣きながら大きな声で言いました

『いいよ』

泣きながら あなたはお友達を許します

悔しさと 思いやりが あなたの心でぶつかります

ちょっと前まで『もう!!!』ってストレートに自分の気持を表していたあなた

今日のあなたは怒りをこらえ 優しくする事の難しさを感じた

大きくなるって ちょっと辛いね...

泣きながら壊れた家を片付ける君の姿

先生の心も君と一緒に痛かったよ

かぐや姫

子ども達に竹を触らせ かぐや姫のお話をしました

おじいさんが光る竹をきってみると、中には可愛らしい女の子がいました

『え〜!ここに入ってたの?この中に?わぁ!』

子ども達、再度竹の中を確認します

 

話は進み...ついに月から迎えが来て かぐや姫は月へ帰っていきました...

子ども達、静かになりました

 

子ども:『なんか悲しいお話だね。』ぼそりと言います

教師:『そうだね。なんでだろう?』

子ども;『だってさ、大好きなおじいさん、おばあさんとさよならしないといけないから...』

教師:『そうだね。』

子ども達の寂しさの余韻が静けさとともに漂います

 

自分の経験をふりかえり 涙ぐんでいる子ども達の姿もありました

 

日本の昔話に限らず、いいお話は真っ直ぐにいいお話。

いいお話は子ども達の心を揺さぶってくれます

 

それが愉快なお話であったり、寂しいお話であったとしても

子ども達は登場人物と一緒に笑ったり、泣いたり、寂しかったり

彼らも共感する事ができるのです

 

いろんな物語があって、いろんな解釈があって、いろんな感じ方がある。

そのお話に立ち止まり考える事ができるのか...それともお話として頭で理解し聞き流すのか...

かぐや姫の様に

大好きな人達との『別れ』が悲しい

その感情を察する事ができる子ども達

それは自分達も経験してきた事だからなんだろうな...

 

ついついハッピーエンディングを求めてしまう流れがあるなかで

子ども達が持っている感情をゆっくりと成長させてくれる『いいお話』を子ども達にしていこう 

改めて感じた一時でした

 

 

マイナス7度でも外へ出よう

今日はめっちゃ寒かった...笑うと歯が凍りそう

寒すぎて雪もきゅっきゅっと鳴っていた 

それでも子どもは笑うんだよね...

マイナス7度の厳寒で笑える子ども達はたくましい

忙しく動く大きな都会の真ん中で 子ども達に教えていける本物は

町の間に潜む小さな自然だったり 変わりゆく季節であったり 空を流れる雲であったり 

見せて、触れさせて、感じさせてあげたい

『寒い』ってこういう事 

格別寒い日にもお外遊びを子ども達から取り上げちゃダメ 

そんな日こそ学びのチャンス 強くなるチャンス

今日の寒さはいつもと違う厳しい寒さ 

子ども達はその寒さを感じ取る 

室内で過ごす時間が長くなってきた現代の子ども達 

森が駐車場やビルになり

川が埋め立てられ道路になり 

鳥は空を飛行機と共に飛ぶ

文明が発達していくにつれて

子ども達は自然と触れる機会が少なくなっていく 仕方ないっちゃ 仕方ないのかもしれない...

自然には神秘があり 驚きがあり 真実がある 

大人が頑張って 意識して子ども達に残してあげなきゃいけない

意識して伝えてあげなきゃいけない 

明日も寒くなりそうです

明日は火を焚き 火の温かさを子どもに感じてもらいます 

明日の寒さも楽しみです

見えない特別な事

森の中をいつもの様に歩く

君は重たい丸太を何度も落としながら運ぶ

ただそれだけなのに 君の姿に心熱くなります

君の瞳は自信に満ちて 君の手は冒険を求め 

君の足は失敗から逃げ出さない

強くなった 大きくなった 

何気ない日々 何となく平凡の日々の中にも 必ず特別な事って隠されていると思う 

遊ぶ子ども達の日々の中には冒険があって 戦いがあって 成長がある

『今』なんです。子ども達の心が育つのは

タブレットおいて 携帯おいて テレビ消して ゲームおいて

ちょっと外に出てごらん ちょっと周りを見てごらん 

小さな花をみつけたり 小鳥の声が聞こえたり 登れなかった木に登れたり アリの行列見つけたり

何かが絶対見えてくるはず すると君は考え 学びます 

来週から 少し寒くなりそうです

寒さに負けずに 特別な事 見つけにいこう!子ども達と一緒に 

 

自然という大舞台の上で...

 

〜自然という大舞台の上で、子どもをとって導け。

山の上や谷の中で子どもを教えよ。

山屋谷では子どもの耳は、君の教えに向かって開かれるよりも、もっとよく開かれるであろう...

子どもの眼前の自然を十分に楽しませる事を妨げてはならない。 

ここで教える物は自然であって

君はその技術によって自然のかたわらを静かに忍び歩く者であることを、子どもに十分感じさせよ〜

ペスタロッチ J. H

 

 

 

 

色作り

『先生、実験したい!実験!』

コップやスポイト 忙しそうに運びだし

お水や雑巾 いろんな物を準備する

いろんな色を混ぜてみて いろんな色を作り出す

『あ!』素敵な発見がそこにある

大切な事は どきどきする事

面白いとおもう事

それがあれば 子どもはどんどん成長していく 

子どもは自分で前に進みだす

この子達をみて そう思います

見つけてきたよ

子ども達が集めてくる宝物 

思わず通り過ぎてしまいそうになるぐらい 道の側に 小さく咲いてる花や木の実

彼らの足は その小さな花に立ち止まる  

自然に心奪われ 自然を美しく思える彼らの心 

本物の花に 触れてみて 初めて その柔らかさを感じ

触れてみて 初めて その繊細さを学ぶ 

美しい物に心奪われる はっとする瞬間 

小さい彼らに 沢山 沢山 感じて欲しいです 

 

Healing ~ 癒し

子ども達の小さな手 不思議な手

痛くてお友達が泣いてると そっと痛い所に手を添える子ども達

お友達の痛さが手を通して伝わっていくのかのように

顔をしかめながら 静かに手を添え続ける子ども達

傷は直に治らなくても びっくりした心をゆっくり癒してくれる

不思議な力を 子ども達の手は持っています

力の秘密は愛

愛の力はすごいと思います

泣いている子ども達に 自然に手を差し伸べる 子ども達がいます 

悲しんでいる子ども達の 肩を撫でる 子ども達がいます

そんな時 神様は 特別ゆっくり時間を流してくれている様な気がします

子ども達の心に今日の優しさがしっかりと残る様に ゆっくり ゆっくり時間を流してくれてる様な気がします

覚えてて欲しい この気持...

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君が作る作品は 今日の君の心を表す形になる

君が重ねる積み木の色は 心の言葉を形に変える

今日も君のわくわくが 形になって見えてきた

 

今日も一日 皆は君の作品に 気をつけながら座ったよ

カーペットの真ん中にある 君の作品

 

『あっ』皆が動きが ピタリと止まり

崩れた君の作品見つめたよ

 

皆の心が 何かにぶつかったみたいに

急にブレーキかかったみたいに

皆の心が止まったよ

ぶつかっちゃったんだよ...誰かの足が...

 

ぐっと 涙をこらえながら

『僕が考えてなかった...ここに作ると皆に踏まれちゃう事。僕が悪いんだよ。

もっといい場所見つければ良かった...僕探してくるよ。。。』

教室の中をぐるぐる歩きながら 君は涙をこらえたよ

 

皆は君の作品の周りに集まり『僕たちが直すから。また作れるよ。大丈夫』

皆で力を合わせたよ

でも 君の様な作品は 皆は作る事できなかったよ

何度も何度も並べたけれど 直せなかったよ 君の作品

 

『ごめんね』小さな声が聞こえたよ 

君の壊れた作品見つめ 小さな声でお友達は言ったよ

 

涙をこらえながら君は言ったよ

『ごめんなさいって、言わなくていいよ。大丈夫だから。

ね。大丈夫だよ。』

涙目をして君は言ったよ

 

『ごめんね』って言った子も

君の言葉をきいて 泣いてたよ

 

そんな君達のやり取りみながら思ったよ

幼い君達が心に感じている事 そのまま 君達の心に残して欲しい

君達が大きくなった時 今日感じた事 覚えてて欲しい

 

許す事、許される事

守る事、守られる事

助ける事、助けられる事

愛する事、愛される事

 

覚えてて欲しいな...今日感じた 大切な事

青空相撲

縄跳びで土俵を作り ちっちゃな力士達が集まってきます

はっきょーい...のこった〜!!!

さっきまで あどけなかった 小さな子ども達の表情が

土俵の上で 凛々しく変わる

体と体がぶつかり 押し合い 転がります

子ども同士が触れ合って遊ぶ 遊びの中に本気がある

勝った子ども達は 幼いがゆえに 自信と優越感という感情をの間を行ったり来たり 

負けた子ども達は『どうやったら次は...』と唇噛み締め 列の後ろに並ぶ 

負けるを経験しても また向かっていける子ども達は強い

体でぶつかり 相手を学び 自分を学ぶ

シンプルな遊び 本気の遊び 消えつつある遊び 大切にしていきたい

子ども達の為に  

遊ぶ力は 生きる力

こんなに大きな都会でさ

靴下 靴に突っ込んで

裸足で土を踏みしめて

水と土を入れた重たい一輪車を押しながら 一生懸命な子ども達 

汚れるとか 汚いとか関係ないんだよね 

子ども達はやりたい事をとことん追いかける 

目の前にある事 自分達で決めた目標を達せるする事 

ただそれだけに一生懸命なんだよね 

泥だらけの子ども達 擦り傷だらけの子ども達 それでも彼らが続けていられるのは彼らの心に達成感があり 喜びがあり 満たされているから

それが毎日感じられる事のすばらしさ

大都会の大空の下 毎日 土に触れ 自然に触れ 生きる力を育む子ども達

そんな子ども達の姿に惹かれます

自由に描こう

あゆみちゃんの絵は 面白い

本人はとても楽しそうに描く 

周りの皆は 驚き 笑う

でも あゆみちゃんは 描き続ける

 

あゆみちゃんの手だけすごく汚れてる 

ひじまでインクで汚れてる

 

それは彼女が頑張った証拠

それは彼女が一生懸命だった証拠

あゆみちゃん それでいいんだよ

皆を納得させる絵なんて描かなくていい

皆がみたがる様な絵なんて描かなくていい

皆がみたがる様な絵を描こうとするのは本当は絵を描く事が好きじゃないのかもしれない

だから 君が好きな絵を好きな様に描けばいい

 

皆が『君の絵、違うよ』って言うかもしれない

自分の絵に正解も不正解も無い

いいんだよ そのままで

その方がいいんだよ

 

握った彼女の小さな手

自分の気持に正直な手

その手が ものすごくかっこ良く見えた

青空とヘアカット

世界旅する『旅人美容師 桑原 淳さん』

はさみと大きなリュック背負って 幼稚園へやってきた

子ども達を椅子に乗せ 青空の下でのヘアカット

いいんじゃない! 情熱があり夢がある!

子ども達の心に夢と情熱を!

それを応援できる大人になりたいです

日々 考える事

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日々 考えます

子ども達にとって 大切な体験って何だろう

子ども達の生きる力に繋がる体験って何だろう


まっすぐ 線を書きましょう

50音をしっかりと

はさみをしっかりとつかいましょう

みんなと同じ事をやりましょう

大人の言う事をきちんとききましょう

できなかったら 大人は焦って一生懸命子ども達について教えようとする


幼児期の子ども達に大切なのは 目の前に与えられた課題をどんどんこなしていく事ではなく

情熱を持って前に進もうとする姿勢を備えさせてあげる事だと思う


その環境を子ども達の為に整えてあげる事

本物の体験、意味のある体験を子ども達にさせてあげる事

お友達を通して 優しさと意地悪を感じる事

園庭できれいな石を見つけて ポケットに忍ばせておく事

季節の暖かさや寒さを体で感じる事

自然の美しさを感じる事

笑顔を交わしながら 自分は愛されていると感じる事が出来る事

子ども達 一人一人 個性があって いろんな遊びへの関心度も様々

でも その自由な遊びの中には生きる力の基礎がいっぱい詰まっている


『お友達に優しくしてあげるとお友達は嬉しいんだよ』

どれだけ口で教えたって優しさは教えられない

実際に優しくしてもらった時に彼らは本物の優しさを学ぶ事ができる

『君が勝手に玩具を取ったら お友達は悲しいんだよ』

そんな事 取られてみないと わからない


子ども達 毎日 友達とぶつかりながら やりたい事いっぱいやっています

時にそれは悔しくて 悲しくて 彼らの気持が痛くって 見ている私も泣きたくなります


子どもが心悲しい時 子どもが必要なのは『こうしたらいいんじゃない。ああしたらいいんじゃない』っていうアドバイスではなく

『こっちにおいで。お膝に座っていいよ。悲しかったね。』子どもの心はその言葉を必要としています

自分には寄り添う場所がある。自分を愛してくれている人がいる。それだけ人は心強くなれるのです。


子ども達は 自分の力で 前に進もうとしています

時に仲間に助けられ 支えられながら 前に進もうとしています

苦しい時 悲しい時 声をかけてくれる仲間がいる

嬉しい時 一緒に笑ってくれる仲間がいる


小さいこども達だけれども 素晴らしい世界が彼らによって作られています

この環境をこれからも 一緒に..