卒園生との時間  

『先生、日本で就職が決まりました』

しっかりと、嬉しそうに話す君。

16年前の君は 毎日がドキドキ、ワクワクの連続で

思いっきり笑い、悔しい時は、涙がこぼれないように 目をばちばちさせていた。

ワクワク、ドキドキをいつも追いかけて、セミの抜け殻探しに、

遅くまで園庭を走り回っていた。

今の君は、見上げる程大きくなって

元気そうな君を見るだけで、私は心が熱くなる。

これからの事を語る君

その瞳は希望に満ち溢れ、ふとした瞬間に

あの頃の君と、今の君が重なり、また私が泣きそうになる。

あの頃の彼らの成長に心打たれて、感動してた日々が

今も続いている事に気がついた。

仲間達と一緒に作った砂山も

雨の中、嬉しそうに駆け出したびしょ濡れの君も

やりたい事に没頭する事の喜びと、

難しさを学んだ君をあの頃も、

これからもずっと応援しています。

幼児期は何を学んだかではなく、何を感じたかが大事だと、卒園生達をみて感じます

転びながらも、夢に向かい進む子供達

愛されている事の喜びを感じながら 歩む子供達がいる。

幼児期に心で感じた事は、彼らのこれからの生き方を大きく変えると信じています。

焦らなくていい。彼らの全てを受け止めて、彼らの好きな事をさせてあげたらいい。

彼らは絶対 強くなり、大切な事を学ぶから。

帰り際、『大好きだよ』幼稚園の時にいつもあなたに言っていた言葉

君はニコッと笑って小さく頷く。

『先生、またね!』

あの頃の様に君は言う。

うちの子供達。みんな、みんな いい子です

私の誇りの子供達です